2005年12月03日
「レッチリ」ことRed Hot Chili Peppersの5枚目です。出世作となった4枚目Mother's Milkも好きですが、音楽的な成熟度が増し、Flea(Michael Balzary)(B)とChad Smith(Dr)によるリズムセクションがもの凄い完成度になっている本作の方がワタシ的には好みなんで(笑)。
彼らは、パンク+ファンクをメインとしたごった煮バンドで、その行動(靴下一丁でアビーロードを横断とか(苦笑))といい表面的な歌詞といいまさに「元気にオバカな白人ファンクバンド」です。しかし、その出入りの激しいメンバーの変遷(メンバーの死もありました)を知る人はその裏にある深いメッセージ性に気付いているはずです。彼らは能天気なミクスチャーバンドなどでは決してないのです。本作は、そんな彼らの「深み」が見事なまでに音楽に昇華された傑作です。
今でこそ音楽の一ジャンルとしてその呼び名も定着した感のある「ミクスチャー・ロック」ですが、彼らがデビューした1984年頃は当然そんな呼び名はありませんでした。しかし、もともとロックという音楽はさまざまな他の音楽を吸収消化していくことで時代に合わせて変容してきた音楽です。その意味で「ミクスチャー」はロックの王道と言えるのかも知れないし、その「ミクスチャー」の祖となった彼らもまた王道を行くバンドと言えるのかも知れませんね。(1991年作品)(2004年4月16日エントリ)
» 続きを読む
Posted by selfishgene at
15:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!
2005年12月02日
Funkの名盤と言えばこれっ!って感じの一枚なんですが、ワタシはこれをリアルタイムで聴いてた訳じゃありません(当たり前)。初めて聴いたのは90年代に入ってからですから、リリース後ざっと20年が経過していたことになります。
このアルバムを初めて時の感想は「うわ、重っ!」でした。彼らの4枚目「Stand!(1969年作品)」あたりとは違って家族とか人種とかの問題なんて言うヘヴィで内向きなネタを扱った曲がありましたし、メロディ的にも歌詞的にも、当時日本で流行っていた米米クラブなどに代表されるポップなファンクもどき(≠Funk)とは一線を画すものだったからです。
しかし、繰り返し何度も聴いているうちに、このアルバムには見かけの派手さこそないものの経年劣化しない芯の強さみたいなものがあって、それが故に名盤との評価を今なお保っているのだということが実感できるようになってきました。特に、黒人特有のグルーヴにのったシンプルで印象的なメロディはSly Stone(= Silvester Stewart)の天才的な才能によるものであることは疑いの余地がありません。
James Brownが作り出したFunkという音楽ジャンルを、黒人だけでなく白人にまで広めたSlyの(ワタシ的には)最高傑作。Parliament/FunkadelicやPrinceが好きな方には是非聴いておいて欲しいと思います。(1971年作品、邦題「暴動」)(2004年3月3日エントリ)
Posted by selfishgene at
15:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!
2005年11月30日
1995年2月1日にギターリストRichey Edwardsが失踪し、3人となってしまったManic Street Preachersがはじめてリリースした通算4枚目の作品です。
この作品ではこれ以前の3作とは違い、感情にダイレクトに訴えかけるような情緒的(煽情的とさえ言えそうな)メロディラインを基本線として、喪失感や不安感を直接/間接的に織り込んだ詩(Richeyが残した詩もありますが)を歌っています。また、James Dean Bradfieldのヴォーカルもこういったメロディ&詩に見事なまでに呼応して、個々の曲の持つ情景を増幅させています。
精神を病んだギタリストを失ってしまった当時の彼らの状況を踏まえた上でこういう音楽を聴くと、チープなお涙頂戴物語に踊らされてる気がしてイヤ(苦笑)なのですが、でもやっぱり胸の奥のところにズシーンと哀しいものを感じてしまうのは何故なんでしょう。それくらいに美しくそして哀愁を感じるメロディの作品です。
聴いた後はかなり切ない気分になること請け合いなので、比較的精神状態が良好な時に聴くことをオススメしたいと思います。(1996年作品)(2004年3月24日エントリ)
» 続きを読む
Posted by selfishgene at
15:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!
2005年11月28日
ワタシにとってThe Doorsとは、もっともアメリカ的でないバンドでありそしてもっともアメリカ的なバンドであったと言えるかも知れません。
アメリカ的でないとワタシが思ったのは彼らの音楽そのもので、深く内側を向いた詩と陰気さすら感じるメロディ&悪魔的とさえ形容されたJim Morrisonの声と、いずれをとっても(西海岸に代表される)アメリカ的音楽ではない印象でした。
一方、アメリカ的であると思ったのは、バンドとしての足跡とその評価です。アメリカ人は特に、その歴史の浅さも起因してか、死によって故人の存在を神格化したがるという国民的な癖があります。例えばJimi HendrixとかJanis Joplinとか。このバンドにしても同様で1971年Jim Morrisonが謎の死を遂げ、TheDoorsとしての活動が終焉したことによって、TheDoorsの本来以上の評価を未来永劫にわたって獲得したように思えるのです。ヴォーカルの内向性やステージングの過激さ、そして悲劇的な死、後にNirvanaも同じような属性を保持して終結することになる点は興味深いです。
閑話休題。そういった点を離れても、本作が60年代ロックの音楽的深度を一段階深める作用を果たした名盤であることは疑いの余地がありません。重い疾走感のある(1)Break on through、邦題にもなったヒット曲(6)Light my fire、コッポラ監督「地獄の黙示録」に使用されたことでも有名な(11)Endと、アルバムを通して聴き所満載。耳あたりのいい字面だけの人生賛歌に疑問を感じることが多い方に是非オススメしたい一枚です。(1967年作品、邦題「ハートに火をつけて」)(2004年2月26日エントリ)
Posted by selfishgene at
15:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!
2005年11月27日
80年代にブレイクした英ビジュアル系バンドの雄・Duran Duranの3枚目である本作は、現在30代の方にとっては、きっと青春真っ只中(死語)の思い出のアルバムなんじゃないでしょうか。
ニュー・ロマンティックス全盛のあの頃、もっとも商業的な成功を収めたのがDuran Duranでした。このアルバムにも(1)The Reflex、(2)New Moon On Monday、(6)Union Of The Snakeなどなどヒットチャートを賑わせた曲がずらりと並んでいて、当時の彼らの勢いを思い出させます。また、改めて聴いたSimon LeBonの特徴ある歌声は上手い・下手を別にして非常に特徴的ですし、今となっては古さを感じさせるシンセ重ねまくりのアレンジも30代のワタシにとっては懐メロと同じテイストでした。あまりの懐かしさに、The Power Station(Andy Taylor,John Taylorが参加)とかArcadia(Simon LeBon,Nick Rhodes,Roger Taylorが参加)とか聴きたくなっちゃった(苦笑)くらいです。
当時を知る人もそうでない人も、深いことを考えずに聴けるPOPなアルバムです。(1983年作品)(2004年2月5日エントリ)
» 続きを読む
Posted by selfishgene at
15:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!
2005年11月24日
泣く子も黙るP-Funkの名盤として有名な一枚です。
70年代はFunkが活力を持ち始めた時代で、JB's系の一派、Sly系の一派などの(今となっては)大御所各派が並び立つ時代だった訳ですが、George Clinton率いるThe Parliamentsに端を発するParliament/Funkadelic一派は、特に「P-Funk」と他派とわけて語られたことからも、その影響力の大きさは容易に窺い知ることが出来ます。
Parliamentは本作以降Star Child(善玉)とSir Nose(悪玉)との対決をストーリー仕立て(?)にして一連の作品群をリリースし「Trombipulation」で完結する訳ですが、マジメなのか不真面目なのか分からないこういうノリの軽さこそParliamentの魅力でしょう。また、音楽的にはJB'sから移籍して来たBootsy Collinsが本作から合流しているのは見逃せません。聴いているだけで思わず腰が動いてしまうようなウネウネのベースはやはりBootsy様ならでは。うねりまくるグルーヴの波に体を預けて音楽の持つ根源的快楽を堪能したい一枚です。(1976年作品)(2004年2月18日エントリ)
» 続きを読む
Posted by selfishgene at
15:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!
2005年11月23日
本作に収められている名曲「Layla」は三菱自動車のCMソングとして流されているので、若年層のリスナーでも聴いたことがあるでしょう。この曲は、当時George Harrison(元The Beatles/故人)の妻だったPatti Boydへの愛から生まれた曲として有名ですが、それはさておき。
このアルバムは実にバラエティに富んだ曲で構成されていて、それだけでも魅力たっぷりなのですが、それ以上にDuane AllmanとEric Claptonという二人のギター偉人の演奏が同時に聴けちゃう点こそが本作最大の魅力でしょう。お互いがお互いの演奏でより研ぎ澄まされて行くような感じがするギターによる掛け合いは、圧倒的な迫力を感じます。この時、Eric Clapton25歳、やはり天才です。もちろん、バックを支える演奏も素晴らしいですし、本作以降段々と深みを増してくる彼のヴォーカルもイイ感じです。
聴けば聴くほど渋い味わいが増してくる名盤中の名盤です。(1970年作品、邦題「いとしのレイラ」)(2004年2月4日エントリ)
Posted by selfishgene at
15:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!
2005年11月19日
「Definitely Maybe」(邦題「オアシス」)に続くOasisの2枚目で、ワタシが思う彼らの最高傑作です。
もはやOasis名物(?)とさえなっている兄弟喧嘩をはじめとして、Gallagher兄弟のさまざまな言動は、正直なところ「なんだかなぁ」と思う点がないではないですが、このアルバムをモノにできたメロディライティングのセンスはやはり本物だと言わざるを得ないでしょう。
彼らのウリはとても覚えやすく歌いやすいメロディラインに攻撃的で芯が太いサウンドを被せた点にあると思いますが、そのそれぞれが荒削りに過ぎたデビュー作よりも本作の方が完成度が高いと思いますし、キレイにまとまり過ぎている気がする第3作「Be Here Now」以降の作品よりも若々しい力強さが感じられると思います。
The Beatlesをリアルタイムに体験した世代のお父さん方に、是非オススメしたい一枚です。(1995年作品)(2004年1月25日エントリ)
» 続きを読む
Posted by selfishgene at
15:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!
2005年11月18日
最近は、こんなことでしか話題にならないMichael Jacksonですが、このアルバムが出た1982年頃の人気はそれはそれは物凄いものでした。それはこのアルバムの累積販売枚数5,000万枚超という数字(しかもその数字はまだ増えつづけている!!)からも十分窺い知ることが出来ます。販売枚数だけで全てを説明することはできませんが、それでもこのアルバムが人々を魅了する力を秘めていることの証明にはなるでしょう。
このアルバムの収録曲はほとんどがシングルカットされ大ヒットになっていますが、なるほどと頷かざるを得ない完成度の曲が並びます。楽曲そのものだけでなく、限りなくポップでキャッチーなメロディーを力強いハイトーンで歌い切るMichaelの歌唱も素晴らしいです。
しかも、それだけでなく彼はこのアルバムでビデオクリップをプロモーションの武器として積極的に多用する戦略に出て、これが見事に的中します。当時を体感した世代なら「Thriller」や「Beat it」などのPVを鮮明に覚えているはずです。その意味でこのアルバムはセールスだけでなく、商業音楽の売り方を大きく変えてしまった点でも「モンスターアルバム」と呼ばれるに相応しいと考えます。
今回の事件で彼が有罪になり、彼のスーパースターとしての地位が崩れ去ったとしても、このアルバムが持つ圧倒的な力と価値だけは変わらないはずです。特に、彼の最高潮時をリアルタイムに体験していない若い方に聞いて欲しい一枚です。(2004年1月23日エントリ)
» 続きを読む
Posted by selfishgene at
15:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!
2005年11月06日
ワタシは基本的にデビュー作重視派(ってそんな流派はないけど)です。その理由は単純で、アーティストの実力を見極めるのがもっとも簡単&明快だからです。
さて、本作「My aim is true」は1977年にリリースされたElvis Costelloのデビュー作ですが、前述したワタシの主張を補強するかのように、彼の実力が如何なく発揮された作品です。
当時のイギリスはパンク全盛だったはずですが、彼の音楽は(魂はともかく)正調ロック方向に大きくシフトしたもので、かつポップさを失っていないものでした。さらにそのポップさを邪魔しないようにシンプルに徹したアレンジもマルっ!って感じです。こういう方法論で行けると見抜いたニック・ロウ(本作のプロデューサー)は偉いですね。
才気溢れるメロディーメイカーが世に出た作品として、いつまでも聴かれ続けるであろう名盤です。(2004年1月22日エントリ)
» 続きを読む
Posted by selfishgene at
15:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!
2005年11月05日
私がレゲエを聴き始めたのは大学の同級生の影響でした。大学近くにあった彼の下宿に遊びに行くと、いつもインド香の匂いの中でこのアルバムがかかっていたような記憶があります。それくらい印象に残るアルバムだったのです。そのせいで強烈に「レゲエの母国が見たい」と思い立ち、後に一人でジャマイカへと旅をすることになったのですが、ま、それはさておき。
1975年にリリースされたこのライブ盤は、おそらくレゲエ史上もっとも重要なアルバムだろうと思います。Bob Marleyはレゲエというマイナーな音楽ジャンルを一気にメジャーに引き上げた張本人ですが、その素晴らしさはこのアルバムの中にもギュッと詰まっています。
思わず泣けちゃう不朽の名作(5)No woman, No cry→(6)I shot the sheriff→(7)Get up, Stand upと続く一連の流れはまさに鳥肌もの。レゲエを聴かず嫌いだった人は、このアルバムだけでも聴いてみて下さい。レゲエに対する印象が変わりますよ。(2004年1月8日エントリ)
Posted by selfishgene at
15:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!
2005年11月04日
ワタシが生まれるよりも前の1965年にリリースされたアルバムで、60年代を代表する名盤として有名です。アルバム邦題は「追憶のハイウェイ61」。
誰でも耳にしたことがあるはずの(1)Like a rolling stoneから始まる全9曲は、楽曲としてのバラエティに富んでいてBob Dylanというミュージシャンのキャパの大きさを今更ながら感じます。また、全体に演奏のレベルも高くライブのような緊張感をしっかりと感じます。
過剰なアレンジが施された昨今の音楽に慣れてしまった人は、物足りなさを感じるかも知れませんが、是非何度も繰り返し聞いてみて下さい。何回も繰り返し聞くことで、本作の持つパワーをより正しく把握することができるようになるはずです。
なお個人的なお薦めの曲としては、(1)Like a rolling stone、(2)Tombstone Blues、(5)Ballad of a thin man、(6)Queen Jane approximatelyあたりを挙げておきます。(2004年1月18日エントリ)
Posted by selfishgene at
15:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!
2005年11月02日
以前紹介した「Live / Donny Hathaway」でもカバーされている表題曲(1)What's going onを含むMarvin Gayeの最高傑作で、1971年の作品です。
彼の作品は良くも悪くも「愛」の部分が(セクシャルな意味で)強調されて評価される傾向がありますが、本作は歌詞をしみじみ読むとわかる通り、より硬派なイメージです。
特に「We don't need to escalate / You see, war is not the answer」と歌う表題曲は、スローガンとしての平和を標榜しつつもテロとの「戦争」に驀進する現在のアメリカに向けた痛烈なメッセージのように思えてなりません。
1984年に実の父親に射殺されるという悲劇的な最期をとげた彼の平和への思いを、今こそ再びかみ締めるべき時なのではないでしょうか。(2003年12月15日エントリ)
Posted by selfishgene at
15:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (1)
|
Clip!!
2005年11月01日
1987年にリリースされるや全世界で1500万枚を売り上げた大ヒット作です。また、(1)Where The Streets Have No Nameは、2003年10月からニュースステーション(テレ朝)のオープニングテーマにも採用されたため、ごく最近初めて聞いた方も多いのではないでしょうか。
全編を通じて、「これぞRock魂」とでも言えるような硬い質感&緊張感が曲を支えていて、硬派な歌詞とBonoの叫びにも近いような歌唱が、乾いた疾走感を感じさせます。そして、これほどまでに同一アルバム内での各曲の質感が統一されているアルバムを、ワタシは残念ながら知りません。
特に圧巻なのは、(1)Where The Streets Have No Nameから(3)With Or Without Youまでの怒涛の疾走感で、凡百の「Rockアルバム」とはモノが違うことを証明しています。
とにかく一度は聴いていただきたいRock史に残る名盤です。(2003年12月25日エントリ)
Posted by selfishgene at
15:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!
2005年10月31日
こう言ってしまうと身も蓋もないけど、Carole Kingはボーカリストとしては決して一流ではありません。事実、このアルバムでもあちこちにアラの見える(笑)歌唱を披露しています。おそらく、名ボーカリストを尋ねられて彼女の名前を挙げる人はいないでしょう。
では、何故この作品「Tapestry」は、さまざまな世代のリスナーから名作との評価を得ているのでしょう。それは、おそらく本作の明快さにあるのだと思います。
親しみやすく覚えやすい、さらには口ずさみやすいメロディをシンプルかつ堅実な演奏で支えるそのスタイルは質素といってもいい体裁ですが、むしろそのことがメロディの輪郭をはっきりと浮き上がらせる効果を生んでいます。また、比較的平易な言葉で綴られた詩も親しみやすさや覚えやすさの強化に寄与していることは間違いありません。
今もいろいろなアーティストにカバーされたりしている70年代を代表する名盤です。
なお、個人的オススメは、(1)I feel the earth move、(7)You've got a friend、(11)Tapestryあたりです。(1971年作品、邦題「つづれおり」)(2003年12月14日エントリ)
Posted by selfishgene at
15:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!
2005年10月26日
ワタシは所謂「西海岸Rock」の持つケーハクで陽気な感じが苦手です。それよりも重厚にして時に陰鬱そして偏屈なブリティッシュRockの方が耳に合うように感じるからなんです。
そんな嗜好を持つワタシですが、本作はたしかに名作と認めたくなります。
もちろんそれは、西海岸から生み出されたRockのクセに、ベトナム戦争に起因する社会の陰鬱とした雰囲気を敏感に写し取り、悩みそして行き場所を失って迷走するアメリカ自身の姿を暗示するかのような哲学的な歌詞をメロディアスでエモーショナルなメロディに載せて歌っているからです。つまり、ワタシには、本作はアメリカンRockの作品でありながら、その手触りというか雰囲気はむしろブリティッシュRockの持つそれに近い作品に仕上がっていると思えるのです。
表題曲(1)Hotel Californiaで、最期にこんな歌詞が出てきます。
'We are programmed to receive.
You can checkout any time you like,
But you can never leave!'
これ等も、まさに暗示的な(哲学的な)意味をもって読めそうな歌詞ですね。(1976年作品)(2003年12月19日エントリ)
Posted by selfishgene at
15:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!
2005年10月23日
1988年にリリースされた彼女のデビューアルバムです。
ちょっと聴いただけでは女性だとは思えないほど押しの強い声ですが、それが最小限の楽器との組み合わさっただけで時に優しく時に激しく聴こえてくるのですから、その表現力(歌唱力)たるや推して知るべしと言ったところでしょう。ヒットした(2)Fast carももちろんいい曲ですが、個人的には力強さを全面に出した(6)Mountain O' Thingsなんかも捨てがたい名曲だと思います。
とにかく、ボーカルは「最強の楽器」であるということを改めて感じさせてくれる一枚で、是非とも夜に、出来れば酒を飲みながらじっくりと聴いて欲しいと思います。(2003年11月17日エントリ)
» 続きを読む
Posted by selfishgene at
15:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!
2005年10月22日
あちこちの音楽論評サイトを見てみると、ビートルズのベストアルバムには、リボルバーやホワイトアルバムを推してるところが多いみたいですね。まぁ実際、それらのアルバムの方が有名な曲(=シングルとして売れた曲)が入ってるんで耳に馴染みやすいってところはあるでしょう。
でも、ワタシにとってのベストはこのアルバムになっちゃいます。(笑 こればっかりは好みの問題ですから仕方がないです。あんまりビートルズっぽくないっていうか、なんか実験っぽい雰囲気が感じられるのが気持ちいいのです。なお、特に好きなのは(13)A Day In The Lifeです。
ワタシにとっては、これから先何十年が経とうとも、年に数回は聴くことになるアルバムでしょう。(1967年作品)(2003年11月14日エントリ)
Posted by selfishgene at
15:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!
2005年10月16日
ワタシは、意外に思われるかも知れませんが、別にロックという音楽のジャンルに特に何の感慨も持たないリスナーです。おまけに白人音楽よりも黒人音楽の方を好む嗜好を持ち合わせています。
しかし、そんなワタシでもこのアルバムを聴くとロックが持つ破壊的パワーについて感じ入ってしまいます。シンプルにしてストレート、そしてパワフル。脳の奥底にある原始的衝動に直接訴えかけてくる故カート・コバーンの叫びは、限りなくソウルフルです。こんなにも「ロック」という看板に相応しいアルバムは希有でしょう。
また、時代の閉塞感を♪Hello, Hello, Hello, How low?というフレーズだけで見事に抉り出した(1)Smells like teen spiritをはじめ、深い哲学性をもった歌詞も素晴らしいので是非じっくりと読んでもらいたいです。
1991年リリースの、未来永劫ロック史に残るであろう超名盤です。必聴!(2003年11月13日エントリ)
Posted by selfishgene at
15:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!
2005年10月15日
Donny Hathawayは1979年にEssex house hotel(NewYork)の15階から飛び降りて自殺しました。このライヴアルバムをリリースして7年後のことです。
その自殺の原因には諸説あるのですが、中産階級家庭に生まれた彼が、社会的弱者の側に立ち自由や愛を歌い続けていくという矛盾が心理的なストレスになり、音楽活動に支障をきたしていったことから極度の鬱病的症状に陥ったことが原因とされています。そしてこういった事実から想像するに、彼の感性は非常に繊細だったのでしょう。
このアルバムにおさめられた彼の歌声は、こういったバックボーンを知らなかったとしても、彼の繊細さを十分に感じられる歌声です。もちろん、大学で音楽教育を受けたその高度な音楽性を内包しつつも決して難解さを感じさせない、優しく繊細な曲作りも彼の感性そのままと言えそうです。
ちなみに、ワタシが特に好きなのは、マーヴィン・ゲイのカバー(1)What's goin' on、ライブならではのグルーヴ感が出ている(2)The Ghetto、キャロル・キングのカバー(4)You've got a friendです。
秋の夜長に部屋を暗くして一人でこのアルバムを聴いたら、間違いなく泣けますよ。(1971年作品)(2003年11月5日エントリ)
Posted by selfishgene at
15:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!
2005年10月14日
1983年にリリースされた彼らの2枚目です。
当時、ワタシはボーイ・ジョージのあの女装癖(?)にどうにも馴染めず、その外見的違和感から彼らをあまり好きでなかったのですが、このアルバムを聞いてからの評価は一変しました。それくらいインパクトある一枚でした。ちなみに、特に好きな曲は(4)Changing every day、(6)Time(日本盤にしか収録されてないみたいです。)そして(8)Miss me blindあたりです。
全世界で1000万枚以上を売り上げた80年代最強のこのポップスアルバムに余計な説明は不要でしょう。未聴の方は是非聞いてください。そして楽しんでください。美しくそしてシンプルなアレンジと適度な乾燥感のあるソウルフルなボーイ・ジョージの歌声が織り成す、時が経っても風化しないアコースティックな手触りの名盤です。(2003年11月12日エントリ)
Posted by selfishgene at
15:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!
2005年10月13日
2003年11月7日で還暦を迎えたJoniの1971年の作品。
質実剛健。ちょっと違ってるかも知れないですが、私がJoni Mitchellに関して持っているイメージです。そして、そのイメージの源泉となっているのがこのアルバム Blueです。
正直なところ、彼女の歌声には微妙に力強さが足りない気がするし、透明感という点で特に秀でているわけでもないと思います。しかし、過剰な装飾を廃したシンプルイズベストを地で行く楽曲には、あの無駄のない素朴な歌声がマッチしているように思えるのです。そしてまた、これ以降のバンド色の濃い作品群よりも、弾き語りをメインとした作品の方がそう言った彼女の良さを引き出しているように感じるのです。
だって、(1)All I wantの中にあるように、
♪Oh I love you when I forget about me
と歌いきってしまうストレートさは無条件に痛快じゃないですか。(2003年11月27日エントリ)
Posted by selfishgene at
15:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!
2005年10月11日
1976年リリースのこのアルバムは説明不要ですね。とにかく大作、とにかく名盤。シンプルでいて深く、そして懐かしくも新しい。
多くの方がStevie Wonderのベスト・アルバムに挙げていますが、ワタシも全く同感です。
彼にとって永遠のモチーフである愛を「♪Love's in need of love today」と歌う(1)曲目から始まる珠玉の全21曲は、どの曲をとっても愛に満ちた深い優しさを感じさせます。
とにかく、これ以上の御託を並べるのは止します。このアルバムは、全てのリスナーが音楽の素晴らしさと力を感じることの出来る名作なのですから。(2003年10月28日エントリ)
» 続きを読む
Posted by selfishgene at
13:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!
2005年10月03日
言わずと知れたJanis Joplinの遺作にして最高傑作です。ドラッグが原因でJanisが死去したのは彼女が27歳の時(1970年)ですが、このアルバムは翌1971年にリリースされました。なお、アルバムタイトルのPearlは彼女のニックネームだったそうです。
彼女のヴォーカルに力負けしないバックバンドをようやく得て録音されたこのアルバムは、ロックというジャンルでは括りきれない音楽性を内包していますが、そう言った細かいジャンル分けが無意味に思えるくらいのエネルギーに満ちています。(1)Move Overから(10)Get it while you canまで圧倒的な存在感で人の心に踏み込んでくるJanisの叫びは、完璧なまでに孤高で高貴だと思います。(2003年10月20日エントリ)
Posted by selfishgene at
13:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!
2005年09月30日
「脱力系」と形容したいミュージシャンがいます。日本で言うと、奥田民生とかPuffyとかがそうです。
で、今回取り上げたBeckもまさに「脱力系」のアーティストだなぁと思う訳です。「脱力系」の音楽は、肩の力が抜けたやる気があまり感じられない、でもちょっとエモーショナルなテイストがある、そんな音楽ですが、まさにBeckが(ほぼ一人で)創り出す音楽はそんな感じです。
いろんなジャンルの音楽が整理されているのかいないのか分からない状態でごった煮になった彼の音楽は、それでいてどこか痛々しくちょっと切ない感じがします。
たとえばこのアルバムでも(1)Loserでも、
♪Soy un perdidor
♪I'm loser baby
♪So why don't you kill me
「Loser」より
こんな自虐的なセリフを淡々と(そして延々と)繰り返しています。メロディやアレンジから受ける印象とは異なる歌詞のアンバランスさに、どことなくイギリス的屈折具合を感じるのは私だけではないでしょう。
若さ迸る勢いとは縁遠いものの、やはりこれも若さ故の音楽。青臭くも切ない一枚です。(1994年作品)(2003年10月26日エントリ)
Posted by selfishgene at
13:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!
2005年09月29日
勝手にお薦めアルバムを紹介していくコーナーの記念すべき第一回はこれ。
今後、紹介していくアルバムには「なんで?」と思われるようなキワモノも混ざる予定(笑)ですが、さすがにこのアルバムの選出に関して文句は出ないでしょう。それくらいの有名&名盤ですね、はい。
全編を通してArethaのソウルフルなボーカルが心地よく、捨て曲のないアルバムなのですが、ワタシが最も好きなのは1曲目のChain of fools(ベタですいません)。冒頭の♪Chain Chain Cha---inからして強烈です。「なんだこのグルーヴは?」って感じで鳥肌が立ちます。いや、本当に。
リリースは1968年、35年も前のアルバムであるとは思えないような色褪せないボーカルの底力を堪能したい一枚です。(2003年10月14日エントリ)
Posted by selfishgene at
15:00
|
コメント (0)
|
トラックバック (0)
|
Clip!!