2006年11月10日
結成30周年を迎えたムーンライダーズの新作です。普通のバンドだったら、結成後30年も活動してきたらアイデアや情熱も枯渇してくるだろうし、実際にファンも敢えてその「マンネリ状態」を歓迎するようになるもんだと思います。たとえば、現在のローリングストーンズなんかのように、です。
でも、ムーンライダーズは違うんだなぁ。彼らは、30年も経っているのに、相変わらずトンがっているし、媚びないし、老け込まないのです。特に本作は、近作においてところどころで感じられた「忍び寄る老いからくるエネルギー不足な感じ」が完全に払拭されて、往時のパワフルさを取り戻しています。ワタシの個人的なツボだった序盤4曲の流れ、1.Cool Dynamo, Right on 〜 2. 果実味を残せ!Vieilles Vignesってど〜よ! 〜 3. Rosebud Heights 〜 4. WEATHERMAN は、カッコ良すぎます。
ムーンライダーズの名作といえば、「青空百景」とか「AmatureAcademy」とか「マニア・マニエラ」などが挙げられるでしょうが、本作は、昔ムーンライダーズを聞いていた人にはもちろん、これまでムーンライダーズを聞いたことのなかった人にもオススメできる、過去の名盤にも負けない、出来立てホヤホヤの名盤なのです。(2006年作品)
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2005年12月08日
サイト移転前に書いた記事のストックがいよいよなくなってしまいました。これ以降ポストする記事は、全て新たに書いた記事になりますので、今までのように毎日っていう更新頻度にはならないと思います。ま、時間的余裕もあまりないので、のんびりとやっていきますので、更新が滞ってもご容赦。
木村カエラのデビューアルバムとなった本作は、全編彼女の作詞による作品です。キュートっぽさを意識したジャケット写真からは普通のアイドルモノに思われそうですが、これがなかなかどうして、聴けるから不思議です。
見た目とは裏腹に力感のある思い切りのいい歌いっぷりは若さを感じさせますし、変に小細工していない詩もこの歌声にマッチしています。また、アルバム全体を通して、一本スジの通ったロックな魂が感じられます。そういったあたりをAvril Lavigneにもっとも近い日本の女性ボーカルって言ったら言いすぎかなぁ(笑。まぁ、いずれにしても本作は凡百の女性アイドルのアルバムとしてではなく、まっとうなロックアルバムとして評価すべき一枚だと思うし、そうするだけの価値があると思います。(2004年作品)
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2005年12月07日
ゆらゆら帝国のメジャーデビュー作にして最高傑作です。ゆらゆら帝国は、坂本慎太郎(Vo,G)、亀川千代(B)、柴田一郎(Dr)をメンバーとする3ピースバンドで、基本的に音はシンプルですが、その個々の存在感は強烈で文字通り骨太です。圧倒的な演奏力と説得力のある坂本慎太郎のヴォーカルによって紡ぎだされる楽曲は、独自の世界観によって構成された歌詞と強烈なビート感&トリップ感を内包するメロディで構成されていて、特にその歌詞の独創性と世界観には驚かされます。
このアルバムでも「○か×の夢 ○か×の今日 ○か×の明日 ○でも×でもないもの」(わかってほしい)とか「しぼって僕の真っ赤な血を全部」「滲み出てきた緑の液体が僕の全てさ」(ともに発光体)とか「山を前に登りもせず川を前に渡りもせず何もない湖に立ちすくむ」(アイツのテーマ)とか、例示していったらキリがないくらいです。その意味で、本作は過去幾多の先人達が挑んだ「日本語とロックの融合」に関して提示されたひとつの回答とも言うべき名作です。(1998年作品) (2005年1月19日エントリ)
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2005年12月06日
言わずと知れたY.M.O.の2枚目にして初期代表作です。当時のY.M.O.はその音楽だけでなくテクノカットと呼ばれるヘアスタイルや赤い人民服に代表されるファッションの特異性でも注目されていて、あたかも「Y.M.O.」という名前のサブカルチャーが成立しているような感じがありました。音楽という括りではなく文化という括りでないと当時のY.M.O.という存在を説明しきれないあたり、このバンドのスケールの大きさを如実に表していると言えるでしょう。
さてこのアルバムについてですが、Y.M.Oの代表曲とも言える(1)Technopolis、(3)Rydeen、EricClaptonがアルバム「August」でカバーした(5)Behind the maskなどが有名ですが、その他の曲を含めた全8曲いずれもが言語や時代の壁を突き抜ける名曲です。当時ワタシは、これらの楽曲を聴いて先進性や近未来性から来る無機的なカッコよさを感じましたが、今改めて聴いてみると、もっと人間味のある血の通ったカッコよさを感じます。それはつまり、Y.M.O.が提示した音楽が今となってはとても一般的なものになったことの証左なのでしょう。
もちろん、胸をはって「世界に通用する日本発の音楽」と言える数少ない一枚なのは言うまでもありません。必聴!(1979年作品)(2004年4月2日エントリ)
<補足>このエントリに対するコメントスパムが酷いので、このエントリのみコメントを不可にします。2007/10/31
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2005年12月04日
岡村靖幸のオリジナル4枚目です。随分と長い間、隠遁生活(?)を送っていた岡村ちゃんですが、昨年末には石野卓球と組んだユニット「岡村と卓球」名義で、オリジナルとしては実に8年ぶりの新作をリリースするなど、ここに来て久しぶりに活動が活発化してきました。
また、岡村ちゃんと言えば「和製プリンス」とも称される楽曲そして気色悪い踊り(笑)で有名になったミュージシャンですが、個人的には4枚目の本作に至ってそういったプリンス色がようやく払拭され、完全に「オカムラ色」が確立されたように思います。 (1)どうなっちゃってんだよ、から始まる各曲は、もちろんファンクなテイストを色濃く残してはいるものの、青臭い岡村流エロ全開!で強烈に引き込まれていく傑作揃い。発表から既に14年が経過しているとは思えないほど現代にマッチしているように感じます。その意味でやっぱり岡村ちゃんは「10年早かった天才」だったのかなぁ。(1990年作品) (2004年4月9日エントリ)
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2005年11月29日
大瀧詠一氏の作品群はどれをとっても日本ポップス史上無視できない傑作揃いだと思うのですが、中でも本作は別格と言っていいでしょう。日本語のもつ特性を踏まえた上で日本語の歌詞を洗練されたメロディに乗せ、統一されたコンセプトの上で過不足のないアレンジを施した、ある意味で「完成形の日本語ポップス」です。
耳に優しいメロディはややもすると耳を通り過ぎていくだけの音楽になる危うさを持つのですが、本作での各楽曲は優しさの中にも芯の通った大瀧氏のヴォーカルに見事なまでにマッチして、印象的であってしつこさのない独特の透明感を持った世界観を構築することに成功しているように感じます。そしてこのライトな透明感こそが、聴き手の置かれたシチュエーションを選ばない〜つまり楽しいときであれ、悲しいときであれ聴けるという〜本作のような全天候型のポップスアルバムが成立した最も大切な要因だと思うのです。
今30代や40代の方は若かりし日々の自分を思い出しながら聴いて欲しい、そして20代、10代の方には「20年も前に日本語ポップスが到達していた地点」を再認識しなが聴いてもらいたい、そんな気がする名盤です。(1981年作品)(2004年3月7日エントリ)
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2005年11月22日
もはやベテランの域に達した日本語ポップスの名手・高野寛のデビューアルバムです。氏の魅力は、非常に覚えやすく取っ付きやすいメロディの裏に、その道の玄人(どの道だ?)をも唸らせるマニアックな音作りを行っているという二重構造が存在することが挙げられます。高橋幸宏・鈴木慶一両氏のオーディションでその才能を見出されてから2年後に発表されたこのアルバムでは既にその巧妙な二重構造が成立していて、繰り返し聴きこむ度に新たな発見が得られるポップでありながら深みのある作品となっています。また、しみじみ読むと赤面してしまいそうな、純情さに溢れた恋愛感情を綴った歌詞も本作の魅力のひとつと言えるでしょう。
個人的なオススメは(1)「See you again」と(10)「世界は悲しすぎる」で、ともに必聴の名曲だと思います。もちろんこの他の曲も名曲揃いで、POPSマエストロ・高野寛の天才的手腕をたっぷりと堪能できる一枚です。(1988年作品)(2004年2月10日エントリ)
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2005年11月21日
奥田民生ソロ4枚目の作品です。ユニコーンを解散し、ソロとして初めてリリースした「29」以降、氏の作品は一般に「脱力系」と形容される「いい按配な力の抜け具合」がウリとなっていたのはご存知の通りですが、それが本作では一転してストレートでゴッツい骨太ロックに回帰しているように感じます。ただし、芯の通ったドスンと太い音を鬱陶しく感じさせないような曲&歌唱になっているあたりは奥田氏の実力でしょう。
アルバム収録曲は一見地味な印象を受けますが、そのどれもが聴けば聴くほど味の出るタイプの楽曲。いつまでもどこまでも「好きなように作るよ」的に突き進む奥田民生のエッセンスが感じられる一枚です。(2000年作品)(2004年2月15日エントリ)
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2005年11月20日
言わずと知れたFlipper's Guitarの2枚目です。Flipper's Guitarは、小山田圭吾と小沢健二の2人によるユニットだ(った)と思っている人が案外多いようですがそれは間違いで、メジャーデビュー作「Three Cheers for our side(海へ行くつもりじゃなかった)」を出したあたりまでは5人編成のバンドだったのです。(2人の他には、B:吉田秀作、KB:井上由紀子、D:荒川康伸がいた)つまり「2人だけのFlipper'sGuitar」としては本作が第1作ということになります。
さて本作は、例によってクールで洗練された楽曲としての完成度はもちろん演奏のレベルもデビュー作以上になっています。また、前作とは違って背伸びしない日本語の歌詞もキャッチーなメロディとあいまって耳に優しいです。ともすれば弱点にさえなりそうな線の細いヴォーカルもこの楽曲&アレンジにはバッチリとあっていて、センス&トータルバランスの勝利といった感じでしょうか。
(当時の)彼らの瑞々しい若さが持つしなやかな疾走感が心地よい一枚です。(1990年作品)(2004年2月13日エントリ)
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2005年11月12日
1973年にリリースされた京大西部講堂での演奏をそのまんま収めたアルバムですが、村八分は「音源の発表を行わず活動はライブのみ」というポリシーのバンドだったため、つい最近までは彼らの音楽を聞くことのできる唯一のアルバムでもありました。(今はこの他にも数種類のアルバムが入手できます)
ボーカルの柴田和志(チャー坊)が騒ぐ観客に向かって「うるさいッ!」と一喝するところから始まるライブは、曲間のMCもなく殺気だった感じで進行します。そんな中を山口富士夫のギターがやたらにキレのいいリフで押しまくり、そこにチャー坊のザラザラした声がかぶっていくスタイルが基本形です。多くの曲はTheRollingStonesにその元ネタがあるような感じ(例えば「Street fighting man(Beggars Banquet)」とか)ですが、そんなことは大きな問題じゃないと感じてしまう程に、このアルバムでの演奏は迫力があって「これぞ骨太!」といった感です。
日本ロック史に残る名盤であることは間違いないですし、私個人にとっては「70年代以前の日本のロックはダメ」という認識を改めさせてくれた名盤です。(2004年1月16日エントリ)
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2005年11月08日
1983年に発売された初期・佐野元春のベスト盤です。ベスト盤と言うと、統一感のない寄せ集め的なイメージがありますが、本作は追加レコーディングを行ったり、曲間のつなぎを加工したりと言った工夫が施されていて、独立した一枚のアルバムとしても違和感のない構成になっています。
ワタシにとってこの頃の佐野元春は、洋楽っぽい曲にやたらポジティヴな(そして青くさい)歌詞を乗せて歌うシンガーといった印象でした。また一方で、やたらにキャッチーなフレーズが作れる人だなという印象もありました。
今、改めて本作を聴いてみると、10代だった当時よりもむしろ今の時代にこそマッチする歌詞のように思えます。またシンプル&ストレートな演奏&アレンジも、経年変化しない強さを生んでいるように思えます。
これから世界はどこに向かっていくのか全く不透明な時代だけに、今こそ佐野元春が言うところの「Be Positive」を明快に示したこのアルバムを若い世代の方にこそお薦めしたいと思います。(2004年1月5日エントリ)
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2005年11月07日
おそらく邦楽史上もっとも有名なジャケ写のこのアルバムは、1975年に自主制作盤としてリリースされました。その当時の販売枚数はわずか600枚。この枚数の少なさ故に長きに渡ってこのアルバムは「幻のアルバム」と言われてきましたが、2001年に復興盤がCDでリリースされようやく普通に入手ができるようになりました。
邦楽ロックがまだ確立していないこの時代の頭脳警察の演奏は、音楽的にはロックというよりもむしろフォークといった味わいで、歌詞に赤軍派の檄文「世界革命戦争宣言」が使われているあたりは時代を感じさせます。学生運動の一環としてのパフォーマンスなのかなとさえ思えるくらいです。
しかし、ロックが良識や社会通念などを無視し物事の本質を問うものそしてそれを表現するものなのだとしたら、このアルバムは間違いなくロックなのだと思います。そしてこのアルバムが今もって評価され続ける理由も、そこにあるのでしょう。
その意味で、ロックという音楽に真摯に取り組んでいる人は是非聴いておいて欲しい一枚です。(2004年1月9日エントリ)
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2005年11月03日
掲示板でリクエストをもらっていたSpiral Lifeですが、2枚目の「SPIRAL MOVE〜TELEGENIC2」と3枚目の本作のどちらを推すか悩んだ結果、3枚目にしました。
Spiral Lifeは車谷浩司(現AIR)と石田小吉(現Scudelia Electro)が1993年に結成したユニットで、1996年に解散するまでの間に3枚のオリジナルアルバムを残しています。取り上げたのは結果的に最期の作品となった3枚目のアルバムですが、過去2作よりもストレートにギター中心のアレンジにしてあります。
彼らのいいところは、どこかで聴いた事があるようなフレーズを巧みに織り交ぜながら、それでいて新しいメロディを作るセンスにあると思いますが、アレンジ面で敢えて大きく捻っていない本作は、彼らのそういった長所がもっとも引き立つ仕上がりになっていると思います。(2)Flower Childのイントロ&サビなんかは個人的に大好きなパターンでゾクゾクしますし、(8)Cheekyや(9)Let me beなんかのメロディも「既聴感」を感じさせるほどキャッチーです。(笑)
「歌えるギターサウンド」が好きでまだ本作を聴いていない方は、是非お試しを。(1995年作品)(2004年1月29日エントリ)
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2005年10月25日
心に染みる歌声ってのがあります。
上手いとか下手とかで括るのがアホらしくなってしまうほどの圧倒的な存在感、そして説得力。そういうものを備えた天賦の声の持ち主、それがどんとだったと思います。
ローザ・ルクセンブルグ(1983〜1987)→ボ・ガンボス(1987〜1995)→ソロ(1995〜2000)という変遷を経て、商業的な成果には恵まれなかった彼(=どんと)ですが、2000年に脳内出血で死亡した後も、彼の音楽を愛するファンが増えつづけているように、今なお遺した作品達は色褪せない魅力を放っています。
本作は、1989年に発売されたボ・ガンボスのデビューアルバムです。ニューオーリンズサウンドへの憧憬を彼らのスタイルで消化しきった本作は、強烈な演奏力もあって圧倒的な完成度に仕上がっています。生命力を宿した音楽ってのを実感したい方は必聴と言っていい一枚だと思います。
ちなみに、ボク自身のオススメは、グイグイとうねるグルーヴで躍らせる(1)助けて!フラワーマン、(5)ダイナマイトに火をつけろ、不意にこみ上げてくる郷愁で泣かせる(9)トンネル抜けてです。(2003年12月4日エントリ)
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2005年10月24日
今でこそ日本にもすっかりHipHopだとかRapなんていうジャンルが定着しましたが、このアルバムがリリースされた1989年頃はまだそんな感じはありませんでした。そんな中インディーズレーベルからリリースされた本作は、DAT一発録りで彼らのグルーヴを忠実に盤上に閉じ込めることに成功した名作です。
全7曲ともに必聴の名曲なのですが敢えて選ぶとすれば、リズム&ホーンの強烈なグルーヴ感がカッコいい(1)「Vibra is back」と、後に別アレンジバージョンも出た(4)「YADA」を挙げておきたいと思います。
このアルバムを聴けば日本語Rapの完成形はその黎明期に既に提示されていたことに気がつくと思います。つまり、間違ってもZee●ra(およびそのフォロワー)がやっている英語Rapのコピーなんかじゃないってことが、です。
ちなみにここにこのアルバムの曲を自主的に(笑 公開してる剛毅な方がいます。(2003年11月1日エントリ)
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2005年10月20日
1980年6月21日リリースのユキヒロ氏2枚目のソロアルバムです。(ちなみにYMOのシングル「ライディーン」も同じ日に発売されました。)
まさにテクノなムーヴメント真っ盛りだった時代のアルバムで、シンセやボコーダーをガンガン使用しているのですが、何故かアコースティックな温かみが感じられる作品で、今聴いても古さは感じさせません。いや、それどころか(8)「Blue colour worker」とか(11)「The core of Eden」あたりのキレやPop感はむしろ斬新さすら感じますし、Diana Ross&The Supremesのカバーである(9)「Stop! In the name of love」なんかの解釈もカッコいいです。
また全編を通して、これ以降のアルバム「ボク、大丈夫?」とか「Once a fool...」とかの切ないラヴソング群とは違う、ソウルなどに通じるような独特のグルーヴ感が感じられるのもイイです。
既に廃盤になってしまいましたが、中古CD屋などで見かけたら迷わず「買い!」の一枚です。(2003年11月15日エントリ)
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2005年10月19日
1987年にリリースされたパール兄弟の2枚目です。
彼らの楽曲のキモは、サエキけんぞうの下手ウマ歌唱をバックで支えるバカボン鈴木&松永俊弥の超絶テクと煌く才能迸る窪田晴男のギタープレイがいい按配で交じり合うところにあると思いますが、このアルバムはさらに疾走感を伴って一気に聴かせる勢いとパワーが感じられます。
もちろん、後に教授(坂本龍一)のツアーにも日本人としてただ一人参加することになる窪田晴男の絶妙過ぎるアレンジも文句なしで、アルバムを通してほとんど全曲がオススメできる名曲です。ちなみに、中でも特に好きなのは(1)Overture(洪水デート)→(2)世界はゴー・ネクスト→(3)ごめんねエイリやん→(4)TRON岬と一気に進行する序盤の4曲で、曲自体だけでなくその繋ぎ方までもがカッコいいという念の入れようがスゴイです。(2003年11月7日エントリ)
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2005年10月12日
「イカすバンド天国」略してイカ天、ご存知ですか。1989年(平成元年)に放送を開始した深夜のアマチュアバンドオーディション番組で、Begin、たま、Marchosias Vamp、Little Creatures、Blanky Jet Cityなどなどを輩出したことで有名です。
で、その初代グランドイカ天キング(5週連続で勝ち抜くとこう呼ばれた)がFlying Kidsです。
「日本語でド正調Funk」という色モノ的なコンセプトのバンドでしたが、実は思いっきりの実力派バンドで、特にボーカル・浜崎貴司(現在ソロ)のボーカルは「かっちょイイ!」の一言に尽きます。
メジャーデビューアルバムとなった本作は(1)あれの歌、(5)ぼくはぼくを信じて、(6)我思うゆえに我ありと名曲揃いなのですが、中でも特におススメなのが(7)幸せであるように。(Just the two of usのパクりだなんて悪口を言う人もいますけど)
ちょっとブルーな時に聴いたりしたら涙腺緩みまくりは必至の泣ける名曲ですよ。(1990年作品)(2003年11月30日エントリ)
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2005年10月08日
こんなリクエストを頂きましたんで、一枚紹介せねばなりますまい(笑。
でいろいろ考えたんですが、やっぱり種ともこが最もパワフルだったデビューアルバムこそが代表作に相応しい気がします。(ちなみに「みんな愛のせいね」もいい作品ですが)
1986年リリースのこの作品は、彼女の持ち味であるところの「懐かしさを感じるキャッチーなメロディ」と「平凡なシチュエーションを意外性ある言葉で構成する歌詞」が存分に発揮された作品で、インパクトあるジャケット(笑に負けない力強さがあります。
中でも特に気に入っているのは(10)10円でゴメンね で、この曲のサビの部分をはじめて聴いたときにかなりショックを受けたことを覚えています。
♪10円でゴメンね コトバが出てこない テレフォン・ライン
♪10円でゴメンね ピンチのウルトラマンみたいさ 制限時間3Minutes
「10円でゴメンね」より
今聴いても古さを感じませんし、自分に元気を注入したいときに聴いて欲しい一枚です。(2003年10月24日エントリ)
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2005年10月01日
1986年リリースの作品です。同時期にテレビで放映されていた「やっぱり猫が好き」の主題歌になった(2)Davidはほとんどの人が聴いたことがあるはず。
彼女の作品は、このアルバムあたりからどんどんアコースティック志向が強まっていくのですが、このアルバムではその辺の微妙に変化しつつある音楽的バランス感みたいなものが強く感じられて、とても気持ちがいいです。矢野氏自身はこのアルバムを「完璧」と形容したほどの完成度なのですから、それも当然かもしれませんが。
このアルバムの曲は全て好きですが、(2)David、(3)ちいさい秋みつけた、(9)Home Sweet Homeあたりが特に好きです。
秋の夜長にリラックスして聴くにはもってこいの一枚でしょう。(2003年10月22日エントリ)
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2005年09月28日
大好きなムーンライダーズからは何枚か紹介したいと思っているのですが、まずはこの「Amature Academy」を。
1984年にリリースされたこの作品は、全ての曲のタイトルが記号化されていて一見しただけでは何が何だかわからないのですが、それぞれの曲は当時流行していたテクノ(=無機質)っぽい体裁を取り込みながらも、限りなく体温の感じられる名曲揃いです。その中でも、私が特に好きなのは、(1)Y.B.J.と(2)30、(9)BLDGです。とにかく多くの人に聴いて貰いたい一枚ですが、既に絶版で入手が非常に困難なのが残念です。(2003年10月18日エントリ)
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